SAPIX五年生の理科で人体の勉強が始まりました。我が家の長女あっちゃんが『はたらく細胞‼︎』を見て人体の勉強に前向きになってくれたことを紹介しましたが、あっちゃんには難しいところがまだ残っていました。それは、肺の拡張・収縮の仕組みです。
肺の拡張・収縮の仕組みを理解するには、気圧の概念を理解する必要があります。しかし、私の個人的な感覚からすると、それを理解するのはとても難しいです。したがって、肺の拡張・収縮の仕組みを理解することは、普通の小学生にはほぼ不可能だと思います。
では、どうすれば良いか?答えは簡単です。横隔膜が下がると肺は拡張し、横隔膜が上がると肺は収縮する、という事実を記憶するのみです。横隔膜が下がると胸腔内の気圧が下がるので肺は膨らむ、といった理屈は後回しです。
しかし、理屈を理解せずに記憶に頼ることは危険です。すぐに忘れてしまうからです。つまり、記憶に頼るけれど、すぐには忘れない方法を考えないといけません。その一つの方法として、体で覚える、というやり方があると思います。
そこで、我が家ではゴム風船を利用した肺のおもちゃを作りました。ゴム風船(「横隔膜」)を引っ張ると、ゴム風船(「肺」)は膨らみ、「横隔膜」を元に戻すと、「肺」は縮む、というおもちゃです。このおもちゃを作ったところ、我が家の娘2人は期待通り興味津津でした。
我が子はこれで、「横隔膜」が下がると「 肺」が膨らむという事実は忘れないと思います。理屈は理解していません。しかし、中学受験問題で正解するという目標を考えれば、小学生の時点ではこれで十分なのでないかと思います。もしよろしければお試しください。
肺のおもちゃの材料
- 炭酸飲料の入っていたペットボトル(蓋付き): 1本
- ゴム風船: 2つ
- ストロー: 1本
- セロテープ
- ドライバーセット
炭酸飲料の入っていたペットボトルとしているのは、炭酸飲料の入っていた硬いペットボトルでないと、ペットボトルにゴム風船をかぶせたとき、ペットボトルが凹んでしまうためです。
肺のおもちゃの作り方
ペットボトルの底を切り落としてください。
ゴム風船の一つは空気を入れないまま、口を縛ってください。そして、口を縛ったゴム風船を半分に切り、ペットボトルの底にかぶせ、セロテープで固定してください。これで「横隔膜」は完成です。
ドライバーを使って、ペットボトルの蓋にストローが通る大きさの穴を開けてください。そして、ペットボトルの蓋にストローを通してください。蓋に穴を開けるのが、作業としては一番大変です。
ペットボトルの蓋を通したストローに、もう一つのゴム風船を被せてください。そして、必要であれば、セロテープで固定してください。これで「肺」は完成です。
STEP2で作ったペットボトルにSTEP4で作った蓋をつけてください。これで肺のおもちゃの完成です。「横隔膜」を下に引っ張ると「肺」は膨らみ、「横隔膜」を元の位置に戻すと「肺」は縮みます。