SAPIX四年生から五年生にかけての勉強量増加への対処方法

我が家の長女あっちゃんは2023年2月よりSAPIX新五年生となりました。SAPIXの授業回数が週2日から3日に増えるので、日々の家庭学習量がどうなるかと心配していました。すると、不安は的中。家庭学習量は各科目単純に1.5~2倍になりました

要領の良い子であれば対応できるのかもしれません。しかし、ゆっくり時間をかけないと理解の追いつかない“カメさん”タイプのあっちゃんは、四年生の頃ですらてんやわんや。五年生になると圧倒的な量を前に、もはやついていけません。クラスも急落してしまいました。

四年生の勉強の仕方から五年生の勉強の仕方に変えないといけないのだと思います。底辺から着実にクラスを上げてきて、αクラスに手が届くところまで来ていたので、やり方を変えるのは怖いです。

しかし、これまでのやり方が通用しなくなったのだから仕方ありません。勉強方法を変えることにしました。では、何をするか?やるべきことはやはり基礎固めなのでないかと思います。

こちらの記事では、SAPIX四年生から五年生にかけての家庭学習量の増え方と、どのように対処すれば良いのかについて紹介します。

SAPIX四年生から五年生にかけての勉強量の増加

SAPIXでは四年生から五年生にかけてテキスト量が全四教科で1.5~2倍になります。どの教科がどれくらい増えるのかについて、以下に解説していきます。

算数はデイリーサポートが追加される

四年生までの算数は、算数Aと算数Bの2つのテキストが毎週配布されていましたが、五年生になるとデイリーサポートというB4紙の分厚い教材と一冊のテキストが配布されるようになります。

デイリーサポートは、四年生までの算数Bと算数Aのテキストを合わせておまけをつけたようなもの。テキストは、四年生までの算数Bのようなもの、と私は理解しています。つまり、算数Bのボリュームが、四年生までと比べると2倍以上に増加します

そして、五年生からは旅人算や点の移動といった、動きの要素が算数に加わります。単純な量の増加に加えて、動きという新たなコンセプトが加わり、あっちゃんはついていけなくなりました。

国語は文章量が増えて難易度が上がる

国語については、四年生と五年生とで配布されるテキスト数は変わりません。五年生になっても、四年生のときと同様、国語Aと国語Bの2冊のテキストをこなします。

ただ、もちろん違いはあります。まず違うのは文字の大きさ。五年生のテキストの文字の大きさは四年生のものより小さくなります。したがって、文章のページ数はさほど変わらないにしても、文章量は大きく増えます。単純に数えるのは難しいですが、感覚的には1.5倍増になります。

もう一つ違うのは、問題の難易度。国語Aも国語Bも、四年生の頃と比べると、五年生の問題は当然のように難易度が上がります

文章量が増え、問題の難易度が上がる。結果として、子供の負担感は大きく増しました。

理科は問題数が1.5倍に増える

四年生までの理科のテキストの問題数は、確認問題6問と発展問題1問の計7問でした。五年生になるとこれが、確認問題8問と発展問題2問の計10問になります。問題数が単純に1.5倍増です。そして、増えるのは難易度高めの問題です。

また、ポイントチェックは半分が記述形式に変わると共に、難易度が急激に上がります。教科書見ながらポチやっておいて、と子供を放ったらかしにしておくわけにいきません。

なお、デイリーステップについても、回答数が四年生の頃は1ページ10問でしたが、五年生になると1ページ15問になります。こちらも単純に1.5倍増。ただ、あっちゃんを見ていると、こちらの負担はそれほど大きくなさそうです。

社会は問題量が2倍に増える

四年生までの社会のテキストの問題量は、確認問題3ページ(3問)とデイリーチェック1ページの計4ページでした。五年生になるとこれが、確認問題6ページ(3~5問)とデイリーステップ2ページの計8ページになります。単純に2倍です。そして、確認問題は基礎編(1~2問)/発展編(1~2問)/実戦編(1~2問)と分かれるようになります。

これまで社会を得意としてきたあっちゃんでしたが、発展編と実戦編はヘビーなようです。ただ、得意な教科だからか、問題量の増加ほど負担感が増えていることはなさそうです。

まずは基礎を押さえることから始める ~勉強量増加への対処方法~

四年生から五年生になると、上述のようにテキストの問題数が大幅に増えます。一方、通塾回数も週2回から3回に増えます。そのため、テキスト量の増加に合わせて単純に家庭学習時間を増やすということわけにもいきません

問題数は増えるのに家庭学習時間は増やせない。結果として、あっちゃんはSAPIXの勉強についていけなくなってしまいました

足りない時間の中で、テキストをこなすことが目的化し、問題を解いた気分にはなるけれど、理解が追いついていない状態になっていたように思います。そのため、あっちゃん一人では簡単な問題すら解けず、テストでも当然点が取れない、という状態になっていました。

そんな状態から何をすれば良いか?まずは基礎を固めることだと思います。簡単な問題が解けないのであれば、難しい問題が解けるわけがありません。つまり、難しい問題を解くことはやめました。そして、簡単な問題を確実に解けるようにすることにしました。

四年生の延長で五年生に入ってしまったため、成績の挽回には少し時間がかかってしまうかもしれません。しかし、いくらあっちゃんが“カメさん”だと言っても、あっちゃんにとって難しいことは、周りの子にとっても決して易しいことではないと思います。

現に、マンスリーテストの結果を見る限り、基礎問題の正答率が大幅に下がってきています。したがって、基礎をしっかり固めていけば、あっちゃんの成績はきっと回復していくと思います。

難しい問題は、基礎ができるようになってから解けるようになれば良いのです。まだ五年生。まだ時間は十分にあると信じています。

まとめ

SAPIX四年生から五年生にかけての勉強量の増え方と、その対処方法について紹介しました。

五年生になると、四年生のときと比べると、家庭学習量は単純に1.5~2倍増えます。一方、通塾回数も2回から3回に増えることもあり、家庭学習時間を増やすことは難しいです

そこでやるべきは、基礎をしっかり固めることだと思います。易しい問題を解けないのであれば、難しい問題を解けるわけがありません。まずは易しい問題を確実に解けるようにする。これが成績を伸ばすための最も確実な方法なのでないかと思います。

まだ五年生。時間は十分にあるはずです。

あっちゃんが四年生でSAPIXに入塾してからの1年間。底辺に近いクラスでの入塾でしたが、1年をかけてαクラスに手が届きそうなところまでクラスは上がっていました。しかし、五年生になって間もなくクラスは急落。原因はこちらの記事に書いた通りです。

四年生の間はクラスが上がってきていただけに、これまでの勉強の仕方を変えるのは怖いです。ただ、クラスが急落したという現実は受け止めないといけません。うまくいかないものはやめる。この決断を親が後押ししてやらないといけないのだと思います。

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スプリコット
大好きな2人の娘“あっちゃん”と“なっちゃん”と中学受験に挑もうとしている東大卒パパです。娘たちは二人とも、小学校四年生からSAPIXに通い始めることになりました。SAPIXに入塾してからは、親子共々、毎日苦労の連続です。この苦労は、ひょっとしたら同じような境遇の方々の役に立つのでないかと信じて、日々の出来事を書いていこうと思います。