算数の凡ミスをなくせるかどうかは意識次第。ただ、時間が解決するようです。

SAPIXに通う我が家の次女なっちゃんは、算数のテストの得点が伸び悩み続けています。だからと言って、長女あっちゃんのように授業についていけないという感じではありません。算数を理解はしているけれど、山のようにおっちょこちょいの凡ミスをしてしまうのです。

なっちゃんは、計算ミス・転記ミス・自分の書いた汚い字の読み間違いがなければあと20点は取れたね、という凡ミスを毎月のテストでやらかしてしまいます。

2023年2月の入塾当初は、算数を理解はしているから大した問題ではない、とこの凡ミスを軽く考えていました。しかし、半年間毎月漏れなく必ず多数の凡ミスを連発してくれると、さすがに心配になってきます。

あっちゃんを見つつ、子供に凡ミスは付きものだろうと思ってはいました。しかし、なっちゃんに関しては何かがおかしい気がします。あっちゃんとは明らかに種類は違うのですが、これもすなわち、「算数ができない」ということなのだろうと理解を改めることにしました。

参考: SAPIX四年生7月度復習テストの第一印象(2023年7月)

ただ、あっちゃんのような授業についていけない子と、なっちゃんのような凡ミス病に悩まされる子とでは処方箋は違うはず。そこで、なっちゃんの凡ミス病に関しても、多くの子を見てきているであろうSAPIX算数講師にどうすれば良いか相談してみました。

こちらの記事では、なっちゃんの凡ミス病に関するSAPIX算数講師との相談内容、そしてSAPIX算数講師の凡ミス病に関するアドバイスについて紹介します。

なお、我が家の長女あっちゃんと次女なっちゃんの中学受験にまつわる日々の出来事は、Twitterにて発信しております。もしよろしければご覧ください。

SAPIX算数講師との相談

以下にSAPIX算数講師との相談内容の概要を記します。

スプリコット

なっちゃんは算数を理解しているようには見えます。ただ、テストでの得点が伸びません。主な原因は計算ミスや転記ミス等の凡ミス。凡ミスは意識の問題だと思うので、なっちゃんに丁寧に解くよう言ってはいるのですが、馬耳東風です。

なっちゃんにとっては、正解すること、勉強を早く終わらせることが何より重要で、凡ミスを直そうという意識は低いように感じます。どうすれば本人に自覚を持ってもらうことはできるでしょうか?

SAPIX算数講師

なっちゃんは授業中も問題を解くのがとても早いです。ただ、言葉を選ばずに言うと、少し雑なところがあるように思っていました。

そして、色々なことに興味のある子だと思います。ただ、色々なことに興味がある分、一つ一つの問題をじっくり考えることはあまり得意としていないのかもしれません。

スプリコットの認識している通り、このような子の凡ミスをなくすには、今のままではダメだと自覚してもらうしかありません。

スプリコット

自覚がないのは、算数の得点が伸びなくてもクラスが高いところにあるからだと思います。今の雑なやり方を続けていたら、いつか必ず痛い目に遭うからね、と言ってはいるのですが、本人に響いているのか怪しいです。

クラスがドーンと下がれば自覚は芽生えるのでしょうか?

SAPIX算数講師

2つあると思います。

一つは、クラスが落ちるショックで自覚が芽生えるということはあります。

もう一つは、クラスが上がることです。算数が本当にできる子達に囲まれ、実力差を見せつけられることで自覚が芽生える子もいます。

スプリコット

わかりました。では、六年生の2月までまだ2年半もあることを考えれば、本人が丁寧に解かねばと自覚するタイミングはいつかやってくるので、そのときを待っていれば良いということでしょうか?

SAPIX算数講師

その理解で良いと思います。

スプリコット

話は少し変わりますが、丁寧に解く自覚があろうとなかろうと、基礎力を身につけることは変わらずやり続けないといけないと思っています。

なっちゃんのような、テストの得点は低いけれど、ある程度できる子には何に取り組んでもらうと良いでしょうか?テストの得点と取り組むべき課題のレベルを一致させるべきなのか、乖離させるべきなのか悩んでいます。

得点が取れないということでテキスト★レベルを繰り返し、基礎中の基礎を固めてもらうべきなのか、算数を理解はしていると前向きに解釈し、テキスト★★以上の問題を中心に取り組むべきなのか、どちらが良いでしょうか?

SAPIX算数講師

なっちゃんであれば、★★と応用問題を繰り返し解くようにしてください。★は軽く解くだけで良いです。入試問題は解かなくて問題ありません。

凡ミス病は時間が解決する可能性が高い

予想はしていましたが、凡ミス病に対して直ちに処方すべき薬は残念ながらなさそうでした。ただ、凡ミス病は中学受験までには治る可能性の高い、時間が解決する病気であることもわかったので、しばらくは病気と付き合っていくしかありません。

また、勉強方法もやや変更することにしました。今までは問題を解くスピードが早かったこともあり、なっちゃんにはテキストの問題を難易度関係なしに、とりあえず何も考えずに繰り返し解いてもらっていました。しかし、今後は意識して★★中心に解いてもらうようにします。

こうすることで、いつになるかはわかりませんが、凡ミス病が治ると共に、算数の成績がグンと伸びるはず、、!?親としては、なっちゃんに悲しい思いはなるべくしてほしくないとどうしても思ってしまうので、クラスが上がることで開眼してほしいものですが、どうなることやら。

まとめ

なっちゃんの凡ミス病に関するSAPIX算数講師との相談内容、そしてSAPIX算数講師の凡ミス病に関するアドバイスについて紹介しました。

SAPIX算数講師と話した結果、凡ミス病は時間が解決するものだと私は理解しました。凡ミス病は、本人が意志を持って治そうと思わないと治りません。そして、その意志を持つタイミングは、遅かれ早かれ中学受験までに高い確率でやってくるのだと思います。

凡ミス病が治らないと、いつかはクラスが落ちます。または、クラスが上がることにより、周囲の子と自分との間の算数の実力差を痛感させられます。これらが子供自身が自ら意志を持って凡ミス病を治そうと思うタイミングになるようです。

したがって、もどかしくはありますが、なっちゃんに関しては、そのタイミングがやって来ることを待つしかありません。それまでは、算数テストの得点の低空飛行は続いてしまうかもしれません。

しかし、得点は取れないにしても、なっちゃんには少なくとも算数の地力だけは高めてもらうようにしなければなりません。そのためにも、親としては、なっちゃんの算数の地力が高まるような適切な勉強プログラムを考えていかなければならないのだと思います。

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ABOUT US
スプリコット
大好きな2人の娘“あっちゃん”と“なっちゃん”と中学受験に挑もうとしている東大卒パパです。娘たちは二人とも、小学校四年生からSAPIXに通い始めることになりました。SAPIXに入塾してからは、親子共々、毎日苦労の連続です。この苦労は、ひょっとしたら同じような境遇の方々の役に立つのでないかと信じて、日々の出来事を書いていこうと思います。