天体(月と星座)の好きな中学受験生を作り上げる方法を紹介します

SAPIXで天体の勉強が始めて出てきたのは四年生の春期講習。我が家の長女あっちゃんは、最初は天体をあまりに理解できなかったので、親としては発狂しそうでした。

一年を経て、五年生でまた天体の勉強が出てきました。どうなることやらでしたが、意外なことに、ここでの苦労は一年前と比べると劇的に少なかったです。あっちゃんはもはや「天体は好き」だそうです。

思えば一年前より、天体を理解してもらうために親としては色々努力しました。結果として、あっちゃんが天体好きになってくれたことは嬉しい限りです。

こちらの記事では、子供を天体好きにならしめた親の取り組みについて紹介します。なお、次女あっちゃんも、この取り組みに一緒に参加していたせいか、最初から天体好きです。

まずは天体観測のために外に出かけてみよう

あっちゃんが天体の理解に苦しんでいた理由。それは、生まれてからの10年間、空を見上げることがあまりなかったからなのでないかと思います。

星というものが、存在することを物語では知っているけれど、自ら見上げたことはなかったようです。生まれつき空に興味がなかったのでしょう。そんな子に、月は12時にどちらの方角にいるでしょう?と聞いても、月が移動するということそのものがちんぷんかんぷんだったのだと思います。

そんな子には、まずは空を見上げることから始めてもらう必要があります。我が家でまず始めたのは、子供の寝る前に近所の公園まで出かけることでした。

いつもなら外出を禁じられている時間に外出できるワクワク感とオバケが出るのでないかというヒヤヒヤ感、しかし親がついているがゆえの安心感。そんな外出は、子供にとってたまらなく楽しいようです。我が家では、夜の公園へのお出かけが毎晩の恒例行事になりました。

そして、公園に着いたら「お月様、今日は満月だねぇ。南東の空にいるね」と教えつつ、子供と一緒に空を見上げていました。子供は「こんな遅い時間におじさんはベンチで何してんだろう?」と関係ないことに興味津々でしたが、今振り返ると、最初はそれで良いのだと思います。

まずは、何でも良いので面白がってもらうことが大事なのでないかと思います。

次に天体観測グッズを買ってみよう

最初は手ぶらで出かけていましたが、以下の天体観測グッズ(SAPIXの教科書に双眼鏡は含まれていません)で足りないものを買い揃えました。

天体観測グッズ
  • 双眼鏡
  • 星座早見
  • 懐中電灯
  • コンパス
  • 時計

これは大正解でした。双眼鏡をぶら下げながら懐中電灯を持って出かける、ということで探検感が増すようです。現地では、懐中電灯を照らしつつ、コンパスや時計を見ながら星座早見を合わせる。そして、双眼鏡をのぞいて空を見る。この一連の行為が楽しいようです。

Rinkerオリンパス双眼鏡

帰ってくると「きょうは満月でベガが見えた!」「きょうは上弦の月でアルタイルが見えた!」とママへの本日の成果報告です。空を見上げたことのなかったあっちゃんが、気づいたら天体好きになっていました

もちろん次女なっちゃんも、あっちゃんの夜のお出かけに一緒についてきていました。そのためか、なっちゃんは四年生になっても最初から天体で苦労することはありませんでした。むしろ、最初から得意分野でした。

双眼鏡は小さいものがおすすめ

星を観測できる双眼鏡となると、意外と安いものはありません。我が家では当時1万円近くしたオリンパスの双眼鏡を買いました。しかし、これが意外と役立っています。その理由は小さいからです。小さいから旅行に持って行くことができます

これを買ってからは、我が家では旅行先でも天体観測を行うようになりました。東京では星座を見つけにくいですが、地方に行くと星だけでなく星座を見つけることができるためです。天体観測をするようになって、子供の旅行の楽しみは増えたようです。

星座早見も購入がおすすめ

我が家では、SAPIXの四年生夏期講習で星座早見をもらえると知らず、星座早見を早々にAmazonで購入してしまいました。しかし、それは結果的に大正解だったように思います。

SAPIXでもらってくる星座早見は、手作りだけあって動きがスムーズでありません。星座早見の目盛を合わせることが勉強なのに、合わせる以前のところでストレスが溜まっては元も子もありません。

結局、SAPIXの星座早見をあっちゃんは作りましたが、現場で使用することは一度しかありませんでした。自分で作ろうが、使いにくいものは使う気になれないのでしょう。子供が楽しい気持ちになり、かつ、学習効果を高める道具を揃えるのが良いのでないかと思います。

月の満ち欠けはボールを使って実演してみせましょう

あっちゃんが天体で最も苦しんだのは月の満ち欠けでした。月がどの位置にあると三日月になり、どの位置にあると下弦の月になるか、といった問題が全く解けませんでした。

太陽と地球と月がどのような位置関係になっているのか、考えたこともないのだから当然でしょう。あっちゃんは天動説の世界に生きており、地動説の発想がわからなかったのでしょう。

そこで、実演してみました。ボールに懐中電灯を当て、見る角度によって三日月的に見えたり、上弦の月に見えたりする様子を見せました。すると、あっちゃんは何を理解したのかは謎でしたが、何かをわかってくれたようです。気づいたら、問題を解けるようになっていました。

そして、今となっては天体が試験範囲に入ると得点源になるに至っています何事も目の前で見せてあげることがとても大事なのでないかと思いました。

まとめ

親が発狂しそうになるほど天体の苦手だった長女あっちゃんを、天体を得意とするまでに変身させた親の取り組みを紹介しました。

子供は理屈を話したところで理解できません。身をもって体験してもらうことで理解が進むのでないかと思いました。

親としては色々考えないといけないので大変です。ただ、それで子供が楽しい気持ちになり、親と子供が仲良くなり、そして、それで成績まで良くなるのなら、意味のある大変さなのでないかと思います。

長女あっちゃんは理解のゆっくりな“カメさん”だからか、その他にも色々な工夫をこれまでにしてきたつもりです。今後、その工夫について紹介していこうと思います。もしよろしければご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
スプリコット
大好きな2人の娘“あっちゃん”と“なっちゃん”と中学受験に挑もうとしている東大卒パパです。娘たちは二人とも、小学校四年生からSAPIXに通い始めることになりました。SAPIXに入塾してからは、親子共々、毎日苦労の連続です。この苦労は、ひょっとしたら同じような境遇の方々の役に立つのでないかと信じて、日々の出来事を書いていこうと思います。